チバユウスケに出会えてよかった。タバコとビールとロックンロールよ、Forever!
チバユウスケがこの世を去った。
携帯のニュースに通知がきたときに、仕事がバタバタしてたこともあり、ただただ、驚きはしたものの、実感がどこか遠く感じられた。
この世からいなくなるには、早すぎないか。
中学生か高校生くらいかな。
初めて「チバユウスケ」という名前を聞いたのは、ミッシェル・ガン・エレファントというバンドを知ったときだった。
どうして知ることになったのか、詳細はあまり覚えていない。たぶん、ロッキング・オンかなにかの雑誌がきっかけだったような気がする。
メンバー4人が、モッズスーツをパリッと着こなしてて。
この人たちすげーかっこいいじゃん!と思って、アルバム「GEAR BLUES」を買った。
聞いたら、これまた、かっこよくってさ。
「魅了」っていうよりも、「圧倒」って感覚のほうが近かったと思う。
そっから、過去のアルバムを全部買い漁って。新しいアルバムがリリースされると、発売日に買いに行って。
Mステのt.A.T.u.事件のときも、もちろんリアルタイムで見てたし。むしろ、t.A.T.u.がブッチ騒動を巻き起こしてくれたおかげで、ミッシェルをみれたことに、t.A.T.u.様ありがとうという気持ちだった。
幕張の解散ライヴには行けなかったけど、テレビで放映されたから録画した。
最後の最後のアンコールに演奏される「世界の終わり」。
デビュー曲を、解散ライヴの最後の締めにもってくるのに泣けて。
当時はまだVHSの時代で、テープがすり減ることも気にせずビデオを何度も見返したものだ。
ミッシェル・ガン・エレファントのかっこいいところはね、荒々しくって激しい音を、言葉ではなかなか表せない感情で綴っていたところ。なんだか、なにかに怒ってたような演奏。
それが、反抗期かつ思春期の私の心に深く刺さった。
「世界の終わり」ではなく、世界のはじまり。
ロックと反抗期の相性は抜群だと、つくづく思う。
ROSSO、Raven、THE MIDWEST VIKINGS、Midnight Bankrobbers、The Birthday。
チバユウスケの足跡を追っかけることで、わたしの音楽の世界も広がっていったし、いろんな音楽に出会えることがとても楽しかった。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTが好きなら、Dr. Feelgoodはもちろん、THEE HEADCOATSもおっかけるでしょ。
THEE HEADCOATSの妹分のTHEE HEADCOATEESにたどり着いて、ガレパン沼へようこそ、ってな感じ。
ガレージ・パンクやパブロックにどっぷり浸かっていた時期もあったな。
もちろん、バンドの雑誌もたくさん買った。
美意識は多数決じゃない。
いいとか悪いとか、正しいとか正しくないとか、そんな細かいところはどうでもよくって。
大切なのは、自分がなにをかっこいいと、美しいと感じるか。
媚を売るわけでもなく、他人の共感を求めるわけでもなく、そんなスタイルのチバユウスケが、ほんとにかっこよくて大好きだ。
2023年のアラバキロックフェスに行ったんだけど。
急遽、THE BIRTHDAYの出演が見送りになった。
その時は、こんな大事になるとは思ってもいなかった。
私にとって”チバユウスケ”は青春の大半を占めていて、とてつもなく大きな存在だ。
チバを見ることができないことは、ほんとうに悲しいけど、出会えたことに感謝しかない。